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フローチャートを作ってみよう – 論理的思考

中学受験
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こんにちは、はさりです。

みなさんは、目標達成までの道のりをどう描いていますか?長男は受験を予定していますが、その受験は目標達成までの何処に位置しているのだろうか、と考えることがあります。

今はそこまで深く考えなくても良さそうですが、何か大きな目標があるのであれば、目標に向かうことはもちろん、その道のりに何があるか具体的に見えているとイメージが湧くと思い、興味もあったので聞いてみました。

目標は変わるとしても、具体化出来るとどんな場面でもその思考は使用できると思うので、今回はプロセスを具体的にするツールの一つであるフローチャートについて触れてみます。

フローチャートは色々な場面で使用されています。例えばプログラミングの処理が代表的でしょうか。あと、業務手順書で使用されているケースは多いと思います。料理にも有用ですね。

フローチャートに馴染みがない人や好きではない人は『いやだなぁ…』と思うかもしれません。しかしこの概念はどんな場面でも有用で、多方面から物事を見ることが出来るようになるのではないでしょうか。

フローチャートについて

フローチャートを、身近な料理のプロセスで考えてみます。例えば、《カレーを作る》を題材とします。カレーを作るのに必要な作業を以下だとします。

  • ジャガイモを切る
  • 肉を解凍する
  • 肉を切る
  • 🥕を切る
  • 材料を炒め、煮る
  • ルーを入れる
  • ルーを入れた後、もう一度煮立たせる
  • ご飯を炊く
  • 盛り付ける
  • (副菜となるサラダを作る)

これらの作業の中で、カレーを作るときに「この工程はカレー作りに不可欠だ」とされる作業を順に挙げていきます。

  1. 野菜・肉を切る➡️それぞれ材料によって切る時間は変わる(最長で、🥕が10分とする)
  2. 材料を炒める、煮る(30分とする)
  3. ルーを入れる(15分とする)
  4. もうひと煮立ち(15分とする)
  5. 盛り付け(10分とする)

この行程が一つでも抜けると、カレーは出来上がりません。また、これらは必ず順番に終わらせる必要があり、最短ルートはありません。このように、工程上必ず通る最重要ルートを『クリティカルパス』と言います。

※タスクに要する日数を合算して工程全体のスケジュールを検討する時に使うと思いますが、今回はルートのみについて言及し、その他は割愛します。

作業は沢山ありますが、中には並行して作業出来るものもありますよね。野菜や肉のカットは、今回は並行して出来る作業で最長の時間を要する工程が最重要ルートとなり、どのような場合でも10分は必要になります。

目標を実現するためのプロセスも同じだと考えます。目標を実現させるためには必ず通らなければならないタスクがある場合、フローチャート内で該当タスクは必ず発生します。

例えば、目標を『教師になりたい』とした場合、教員採用試験の合格が必ず通るルートになります。

  • 教育課程のある大学に合格し、入学する
  • 教育課程の単位を取得する
  • 採用試験に合格する

他にもあるかもしれませんが、大きなイベントは上記になるので、必ず発生するイベントが分かると、そのイベントを通過するために必要なことは何があるのか洗い出すことが可能になる、ということですね。

フローチャートを作るために必要な考え方

フローチャートを作るためには、発生するイベントについて順を追って説明できることが必要です。

例えば、プログラム開発をするとき、最終形を実現するためにコードを書きます。そのために必要な処理をプログラミングするのですが、その処理がごちゃごちゃになると途中で分からなくなってしまいます。

そのため、処理は前後関係が明確であることが望ましいです。例えば、処理Bをするためには処理Aが不可欠であるとする場合、処理Bの前に必ず処理Aをしなければならないことになります。逆に、処理Bが出来るということは、処理Aがされている、と戻ることが出来ます(処理Aだけではないかもしれませんが)。

また、各々のイベントに必要な条件などもあるかもしれません。その条件を明確にすることで処理を正常に進めたり、分岐が行われたりします。そのようなフローの通過のための条件の整理や、通過したときの成果がイメージ出来ることで、フロー全体へと派生出来ます。

私が新卒の研修を担当した時に、プログラミングの一部を担ったときの話です。新卒の中でフローが描ける人と描けない人がはっきり分かれたのですが、描けない人はプログラムコードが線で繋がっておらず、ほぼ全てがパーツごとに独立した状態だったことを鮮明に覚えています。

フローチャートを作るメリット

フローチャートを作ろうとすることで、物事を深掘りして見る癖がつきます。また、フローを流れるための条件や分岐が整理できるようになるので、フローチャートを作ることは論理的思考の訓練になると思っています。

論理的思考は、とても簡単にいうと物事(5W1H)を具体化し順序だてて考えることだ、と考えます。プロセスの具体化や条件の明確化、完成形を浮かべることでフローは作ることが可能になります。プログラミングが必修となった現在の教育課程では、論理的思考は必要不可欠でしょう。

そして、このフローチャートは目標達成までのプロセスを順序立てるのにも適用できます。その中でも必ず通る道とオプション的な位置付けである道が明確になり、現状の自分の客観的な視点からの立ち位置や、自分がすべきこと・必要なことが明確になります。

まとめ

近年、『プログラミング』や『論理的思考』について焦点が置かれています。今までも必要ではあったと思いますが、これからの学習でもこの概念はもちろん必要です。この「考える力」を能動的に訓練することで、様々な場面で活きることになります。フローチャートの作成は、その手法の一つだと考えています。

個人的な観点ですが、論理的思考と確率・統計学は非常に密接だと考えています。統計学の初歩中の初歩ですが、小学生でも楽しめそうな題材があったので、紹介します。日常生活にからめた題材で、実際の数と考え方が説明されておりますので、興味があればお読みください。

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