こんにちは、はさりです。
子どもの行動にやきもきした経験って、ありますよね。よく聞く代表的な事例としては、以下が挙げられるのではないでしょうか。
- 習い事の練習をしない
- 宿題・勉強をしない
- やる気が出ない
- etc…
最近、我が家で似たような出来事が起こりました。その出来事に沿って、今回は解決の方法の一つとなれば良いなと思い、書いていきます。参考になれば幸いです。
そもそも、子どものやる気がないのは、主に『やっても面白く感じない』『優先度が低い(必要性を感じない)』からなのではと考えています。もちろん大人は、最初から物事が上手くいく事なんて少ないことや、楽しくなるまでは大変だということを知っています。でも、子どもはそうではないですよね。出来ないことを出来るようにするためには、出来るようになった時の喜びを経験していないと頑張ろうと思わないでしょう。その喜びを発見するきっかけは様々ですよね。
- 周りの応援や励ましを受けたとき
- 自分が困難な目標を達成したとき
- 周りの友達が困難な目標を達成したとき
子どものやる気が起こるきっかけが分かれば親は苦労しません。ただ、どのような状況においても出来なかったことが出来るようになったり、失敗したとしても失敗の種類に前向きな変化が起こった時に、親の何らかのリアクションやアプローチから発生する子どもの行動は、動機付けのきっかけが分かる材料の一つになります。親のリアクションから「もう一度やってみる!」とか「もっと挑戦したい!」のような前向きな発言が子どもから聞こえると、動機づけが出来たことになりますよね。
今回は、長男が苦労していた縄跳びを例に挙げてみます。
※もちろん、全てに当てはまる訳ではありませんので、例であることをご了承ください。
二重跳びに苦労していた
家では、全身運動のために時々縄跳びをします。長男は、縄跳びは好きなのですが二重跳びが跳べずに苦労していました。少し前に、やっと一回出来るようになったくらいです。
それからは先のステージに進むことが出来ていなかったようで、少しずつやる気を失っているように見えました。(これはちょっとまずいかな…)と思い、縄跳びの練習に誘ったのです。
『出来ないよ~無理だよ』
と言われたときに、絶対跳べるようにしようと強く思いました。大分自信がなくなっているなと。逆を言うと、大きなチャンスだと確信しました ー ここで跳べたら大きな自信に繋がり、成功体験として頭に焼き付けることが出来そうだからです。
自分では出来ないと思い込んでいることは、出来るイメージが植え付けられていない証拠です。仮にイメージ出来ているとしても、その姿は自分とリンク出来ていないのでしょう。そこで、まずは自分を客観視するためにイメージをもっと膨らますことにしました。
原因を客観視し、一緒に考え解決を試みる
どんな世界でも、『上手な人の真似をする』ことは成長の近道だと言われており、私も実際そうだと思っています。自分がイメージしているパフォーマンスと、実際のパフォーマンス、そして見本のパフォーマンスが線で繋がるのが、実際に出来るようになる近道です。
今回は、次のように段階を追って進めてみました。
- まず、二重跳びをやってみる。併せて撮影する
- 自分の姿を確認し、良い点と改善点を挙げる
- 改善するまで同じことを繰り返す
ここで一番大切にしたのは項目2ですね。やはり、良い点を挙げられると気分が良いですし、変えなくても良いところが明確になります。
長男の跳躍を見てみると、あることに気が付きました。一度一度全力で跳躍していることで、次が続かないのです。それは、着地で膝をしっかり曲げているせいで、連続での跳躍が出来ない状態でした。
その癖を直さないとおそらく連続跳躍につなげられない、ということで、2点だけアドバイスをしてみました。
- 踵(かかと)を付けずに連続ジャンプするしてみよう
- 縄回しをひたすら続けよう
「踵を付けない」は大げさかもしれませんが、人間が加えるエネルギーの方向を考えると、一度沈んでしまうと次にジャンプするのには更に大きな力を加えないと難しいので、ほぼ不可能になってしまいます。そのためのアドバイスですね。加えて、従来の全力ジャンプを抑え、縄を回すのに注力することも忘れずに、というシンプルなアドバイスです。
アドバイスは伝えるだけではなく、頭で理解出来るように理由も添えます。実際に頭と身体がリンクしながら理解するのが一番吸収が早いと思ったからです。同じように撮影は続け、結果から改善点を探して改善を試みる…という順序で進めていきました。
一度跳べた感覚を忘れないようにする
最初は2回目で引っかかっていたのですが、例え失敗したとしても状態が良い失敗であったら、今のはとてもいい感じだったと必ず伝え、「失敗=ダメ」という意識を払拭するように努めました。失敗しても、可能性が感じられる状態で次に行きたいですよね。しかも今までは出来ないと思い込んでいたことですから、少しでも変化が起こったり可能性を感じることでやる気が起こります。
何回か挑戦していくうちに、惜しいというシーンが多くなり、ついに連続で跳ぶ瞬間が訪れました。あの時の嬉しそうな顔と言ったらもう、、こちらも嬉しくなりますね。ただ、ここで喜ぶのはまだ早いです。身体で覚えるくらい繰り返して跳ばないとすぐ忘れてしまいますので、跳んだ感覚を忘れないうちにどんどん挑戦し、跳べる回数を増やすことに目標をシフトチェンジです。
時間としては自らずっと跳ぶことを続け、1時間ほど挑戦していたのですが、その日は7回まで跳べるようになりました。そこまで跳べれば、きっと大丈夫です。休むのも練習ということで、少し休憩しました。
しかし、楽しくなったようで、すぐにまた練習を始めるという変貌ぶりでした。戻ってきたときには
○○回出来るようになった!記録更新したよ!
と嬉しそうに報告してきたくらいです。さっきまで無理だとか言っていたのに、出来るようになったときの威力は凄まじいですね。無理だと思っていたから余分に嬉しいのでしょうね。とても大きな成功体験になったのではと思います!
やる気を引き出すために
成功体験が全てではないのですが、出来なかったことが出来るようになったというイベントは、私たちにとって大きな動機付けになりますよね。子どもも同じです。自分たちが子どもの時、そのようなイベントが起こった時に一緒に喜んでくれたのは、周りにいる皆だったということを思い出します。
時々「自分で考えさせることが重要」だということを目にします。勿論そうですし、自分で考え達成したときのほうが成功体験として残ると思います。しかし、見聞はどうしても子どものほうが狭いです。『そんな見方があるのか』という気付きを与えるのは周りの人間だと考えています。見聞が広がると、選択肢も増えますよね。今回は、跳べるためのきっかけを少しだけ与えただけなのですが、やはり子どものポテンシャルは計り知れません。それをこっそり引き出すのは、親の役目なのかなと思います。
自分が子どもの時にどうだったかな?と思い出すと、やはり上手くいったことや成功したこと、褒められたことは強く記憶に残っています(もちろん怒られたことも記憶にありますが…)。子どもも一人の人間です。自分が親からされて嬉しかったことは何だったかを子ども目線で思い出し、後に繋げていけると良いですね。