こんにちは、はさりです。
みなさんにとって、問題集を購入する時の決め手は何でしょうか?問題の質や量、見た目、レベルなど色々あると思いますが、いざ大量の本を目の前にすると迷いますよね。
そこで、今回は[文理]さんの《トップクラス問題集》を紹介します。
※従来は、徹底理解編との2冊構成でしたが、徹底理解編は無くなり、純粋にトップクラス問題集に集約されました。
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別の記事にて《ハイレベル算数500題》についておすすめしましたが、《トップクラス問題集》はその上のレベルに位置する問題集です。
ここでは、本書《トップクラス問題集》をおすすめする理由の詳細や問題集の特徴について書きました。問題集選びの参考になれば幸いです。
※あくまで個人的な感想になっておりますので、その点ご了承ください。
トップレベルまでのプロセスが充実している
用意されている難易度は「標準クラス」「ハイクラス」「復習テスト」「トップクラスにトライ」があります。
- 標準クラス:教科書レベル(土台となる基礎力を鍛える)
- ハイクラス(A・B):少し難易度の高い問題(反復練習で、応用力を養い実力完成を目指す)
- 復習テスト(A・B):各章で学習した内容を総合的に出題(章の理解度を確認)
- トップクラスにトライ:最高ランクの問題
標準クラスからなかなか手応えのある問題が用意されています。ただ、教科書を理解していれば解ける問題です。間違えた問題は完璧に解けるまで反復練習が必要です。
ハイクラスはAとBがあり、小学三年生からは受験問題もちらほら混ざっています。一筋縄ではいきません。特に文章題は、書き方を複雑にしている印象を受けます。国語が出来ないと問題が理解出来ないので、読解力も必要です。問題を読んだときに、図が描けるかどうか(イメージ出来るかどうか)ですね。
復習テスト、トップクラスは単元の総まとめです。ハイクラスから決定的に違うのは『試行錯誤力』だと思います。考えさせる問題が増えるので、解こうとする力の有無で点差が一気に開くところだと感じました。大人にとっても頭の体操になりそうなレベルで、解いていて面白いです。
基礎を固めた状態で問題集に臨むことで、難易度に沿って力を付けていくことができ、中には考える問題も沢山出てくるので、取り組みかた次第ではこの一冊で一気に考える力を上げることが出来るのではと考えます。
※単元の最後には『さらに進んだ算数』という単元があります。《ハイレベル算数500題》と同様ですが、レベルが桁違いです。この分野は、解けなくても問題ないと思いますが…トップレベルの中学を目指している受験生は解けるのでしょうね。
多くの受験問題を盛り込んでいる
受験生はいずれ中学受験問題を解くことになると思いますが、小学三年生から受験レベルの問題を解ける問題集はなかなか少ないです。ほんの僅かではありますが、受験している気分を味わえるのではないでしょうか。
小学三年生で、各学校の受験問題が解けるというのは大きなモチベーションになりますし、解けなかった時は解けるように努力をする、もしそれが志望校の一つであれば尚更ではないかと思います。
また、多種多様な問題に出会えることで、色々な思考プロセスを踏む経験が出来ます。ただ、基礎が出来ていないと太刀打ちできません。
※問題集は小学四年生までしかありません。
解説が大変充実している
とにかく解説の量が手厚いです。可能な限り解法のプロセスに隙間がないようにし、理解を深めるためたけではなく、教える側の補助的資料としても機能します。解説が手厚いのは、家庭学習に適した問題集だと言えます。ここまで解説にボリュームがある問題集は、そう多くはありません。
解説する問題が仮に解けない問題だとしても、解説を読めば説明が可能になるくらい親切です。ただ、全ての問題で解説が書いてあるわけではないので、もし解説がない問題で分からない問題がある場合は、自力で解く必要があります。
また、採点の仕方にもポイントがあります。例えば『式を書いていないと半分減点』や『答えに単位や助動詞がついていない場合は1点減点』等のように、解答を書くときに大切なことが記載されています。単位や助動詞の書き忘れは見落とすことが多いので、癖を付けさせるのにも有効でしょう。
長男は、一回目から問題集に直接書き込んでいますが、間違えた問題はすぐに解き直すようにしています。そして、直し終わったら一度消し二、三日後辺りにもう一度解きます。これが最適かどうかは、まだ実績がないので不明です。
個人的には、何回も繰り返して解きかったので、初めからコピーをしておくべきでした。。
(注意点)難しいので、やる気を削ぐ可能性がある
《トップクラス問題集》は、とにかく難しい問題が多いです。解けない問題が多いとやる気がなくなってしまうかもしれません。
もし標準クラス・ハイクラスで解けない問題が多いのであれば、問題集のレベルを一段階下げることを検討しても良いと思います。レベルを下げるのは理解のためですからね。ハイレベルと言われる問題集が問題なく解けるようになったらもう一度戻ってまたチャレンジです。
学年の仕上げや復習の教材として問題集を使用することが一般的な用途だと思いますが、一つか二つ下の学年を復習も兼ねて解くのも一つです。実際に、我が家で《トップクラス問題集》から一度離れ、学年が進んでから再度チャレンジしたら解けるようになり、モチベーションアップに繋がった、という例がありました。それでも十分なくらいの難易度です。
まとめ
《トップクラス問題集》をおすすめする理由と問題集の特徴をまとめました。
- トップクラスまでのプロセスが充実している
- 多くの受験問題を盛り込んでいる
- 解説が大変充実している
『難しいレベルの問題に挑戦したい!』や『普通の問題集では物足りない!』など感じられた場合は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
難しい問題を多くこなしていれば難しい問題が解けるようになる訳ではなく、全ての礎になっているのは基礎力であり、基礎を無くして応用はありません。難しい問題のみをこなすのが正ではないことは前提とし、目の前の階段をどんどん昇れるように日々コツコツと練習ですね。
難しい問題に取り組むときに、『解けない』という出来事が自信を失ってしまうことに繋がることがあると思いますので、そんな時こそ保護者のフォローが必要ですね。