こんにちは、はさりです。
誰かと話しているときに、『分かりにくい説明だな』と思うことはありますか?そんな時、どのように振る舞いますか?訂正する人、もう一度聞く人、諦める人、色々いるのではと思います。
長男は小3になり、国語の問題に自由記載の問題が徐々に増えてきました。長男は国語が得意ではなく、その類いの問題は特に苦手です。ただ、いつまでも苦手とは言っていられません。
説明を要する自由記載問題に苦手意識を持たないために少しずつ練習をしようと思いますが、まずは苦手な理由とその改善策について考えました。ただ今実践中です。
※個人的な考えです。
なぜ、説明が苦手になってしまうのでしょうか?学校での出来事、家庭での出来事を考えてみます。
例えば、いかなる場面でも、説明していた時に聞く側から『何言ってるか分からない』や『それは違うでしょ』などネガティブな言葉をかけられてしまった場合、説明することに奥手になってしまいます。
また、説明が分かりにくいことについて指摘を今までされず、「○○という説明の方法もあるよね」など、模範となる例を聞いてこなかったとなると、どう説明すれば伝わるか分からないままです。
聞く側に伝えるために必要な情報が、伝えるためのツールの一つとして機能していないのですね。時々『主語がないよ』と言われている人を見ますが(私も何度も経験あり)、聞く側が必要な情報を用意出来ていない、つまり聞く側の立場に立てていない、ということになります。
内容の理解が出来ていない場合は、説明をするためのスタート地点に立てていません。このケースは一番多いのではと思っています。
ただ、内容が理解出来ないのは悪いことではなく、理解出来なかった理由を分からないままにするのが良くないことだと考えています。分からない理由が分からないと、先に進めることが出来ません。
分からなかった理由が具体化すると、自分は何をすれば良いのか少し具体的になりますよね。
- 単語の意味が分からない➡️語彙力が足りない、文脈判断の経験値が足りない
- 流れが分からない➡️場面や登場人物が整理出来ていない可能性がある
- 話題が分からない➡️キーワードが拾えていない
- 内容が分からない➡️キーワード同士がリンクしていない
私も国語は苦手でしたが、その中でも場面や登場人物を整理出来ていないタイプでした。そのため、読書することを増やし、物語の登場人物と場面の想像をする練習を設けました。
目的をもって練習すれば、何気なくやってみるよりも遥かに効率が良いです。そして習慣付くようになると思います。
内容は理解出来ているものの、理解したものを言葉に表すことが出来ない状態を指しています。理解は出来ている、と言うことは文として表現出来ずとも、断片的な単語は出てくる状態でしょう。
例えば、説明に使用する言葉と組み合わせを考えてみます。少々極端な話ですが、主語の有無はもちろん、修飾語の位置一つで伝わりやすさは変わってきます。
会話では、主語や修飾語はなくても文脈から理解することは出来ますが、前置きがない状態から相手に説明する場合は別です。自分と聞く側は持っている情報量が違いますので、聞く側に伝えるためには理解するのに必要な情報を添えてあげる必要があります。
『頭では理解をしているけれども、アウトプットが出来ない』と言われるケースは、その情報が精査できていないのだと考えられます。
子どもとの会話で『今日、学校で何が楽しかったの?』という質問に対しての答えが「サッカーが楽しかったよ」だったとき、この答えだと色んな疑問点が思い浮かびますよね。
- 誰とサッカーをしたのか?➡️同じクラスの○○くんや△△くん達と
- いつサッカーをしたのか?➡️昼休みの時間に
- どこでサッカーをしたのか?➡️体育館で
- どう楽しかったのか?➡️いっぱい得点を決めることが出来た
上は例ですが、説明するときに用意出来る情報は実はたくさんあります。それらの中で何が必要なのか理解出来ると、パズルみたいに組み立てることで説明することが可能になります。
必要な情報が整理できたら、次は要約のために必要な情報を精査するステップですね。言語化の肝は要約だと思っています。すぐに身に付く能力ではないので、練習ですね。
分かりやすい説明をしている人がどのような説明をするか観察し、真似をすることで上達への近道にもなります。
自信は、何かを行うときに原動力となる一つの要素です。国語に関しては、文字を読むことが出来る分、自分の理解と答えのギャップが大きくなりがちです。そこで自信を失くしてしまう子は多いのではと思います。
ただ裏返しに考えると、自信がないと言うことは、自分は出来ないかもしれないと思っているということで、悪いことではありません。ポジティブに考えると、自分自身を客観視出来ていると言えます。
最初から自信がある人はそうはいないと思います。時には根拠のない自信は必要ですが、絶対的な自信をつけるのは経験と成功体験です。出来るようになったという感覚が自信に繋がりますので、それまではフォローしてあげることが必要だと考えます。
苦手なところの裏には、大きな伸び代が隠れています。
説明する能力を身に付けるためには、説明のために理解する能力が必要になります。理解する能力が備わると、文字だけでなく人との会話でも理解出来るようになると考えます。
これらの能力は問題を解くだけでなく、人生でのコミュニケーションでも不可欠なスキルの一つだと思っています。今後の人生では無駄にならないので、身に付けておきたいですね。